当財団は、東日本大震災復興支援活動をしている10団体に助成を行っていますが、そのうちのひとつ、

「一般社団法人コミュニティスペースうみねこ」(宮城県女川町、八木純子代表)から、ゆめハウスプロジェクトの報告が

届きました。

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 うみねこは、被災者の自立支援のため、津波被害にあった女川町高白浜で唯一残った建物を、

果樹園カフェゆめハウスとして果樹園の加工場、被災者の働く場、憩いの場として再生し活動しています。

 全国からの支援で届いたTシャツを使用し、ワイヤー等の芯材を使わず、かぎ針で編み上げたオリジナル布草履を

制作販売し、 「2014 eco japan cup/ REVIVE JAPAN CUP 復興チャレンジ大賞」を受賞しました。 Img_20150204_0916471270x360_2 Tシャツでつくった布草履

 ≪被災者の集まる場、機会の提供≫ 

  1)フランス料理の食事会の開催 

  東京から料理人に来てもらい、気軽に箸で食べるフランス料理の食事会を開催。

  仮設住宅などから30人を超す人たちが参加しました。「久しぶりに外出できた」

  「おいしいものを食べて幸せになった」と言われました。食事の後、オカリナの演奏を楽しみました。 

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  2)バイオリンコンサート

  生演奏を聴く機会が少ないため、昼食会にバイオリン奏者の増田太郎さんを招待して演奏会を実施しました。

 盲目の増田さんの演奏と前向きなトークに、33人の参加者は大きな励みとなりました。Yagisan_1075

 

 3)敬老の日フラワーワークショップ

  スタッフが指導者になって、フラワーアレンジメントを実施。集まって話をし、

 作ったものを誰かにプレゼントできることで12人の参加者は喜んでいました。食事も楽しみました。

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このほか、エステ、お寺でのコンサートも実施しました。

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一般社団法人

コミュニティスペースうみねこ

 八木純子代表

宮城県女川町

布草履普及事業

 4月~9月

 石巻市、女川町

12年から被災者の生きがい作り、コミュニティ作りの一環として布草履の製造、販売を行っている。小さな仮設の集会所で6人から始まり、40人に広がった。震災から3年が経過し、イベントやセミナーに積極的に参加し、自分たちの活動を伝え、商品価値を高めてゆく活動を行う

 財団では、公益社団法人日本プロゴルフ協会(PGA)からお預かりしたシニアプロのみなさんの寄付金のうち、70万円を復興支援金として、宮城県気仙沼市に寄付しました。

  2014年11月6日―8日に開催された「富士フイルム シニア チャンピオンシップ」(木更津市、ザ・カントリークラブ・ジャパン)に出場した選手からの寄付金をあてるものです。

 同大会では、震災以降、医療という分野で復興支援を続け、岩手県陸前高田市や釜石市などの病院施設に寄付をされてきました。

 今回も、気仙沼市が建設中の新気仙沼市立病院の完成にむけ、役立てもらうための寄付となりました。
 先の東日本大震災で同市は大きな被害を受け、市が運営する地域基幹施設である気仙沼市立病院が大きな役割を果たしました。
 
 しかし、被害は免れたものの、病棟が狭く老朽化しているため、新病院の完成が待たれています。
 新築計画がのびのびとなっていましたが、2年後の完成に向け工事が再開したところです。

 

 

 昨年末、2014年報知プロスポーツ大賞を受賞した、女子プロゴルファーのイ・ボミさんから、賞金50万円が事業団に届きました。

 14年の女子プロゴルフツアーで3勝を挙げ、賞金ランク3位に入る活躍で、見事受賞されました。

 

 表彰式で「恵まれない子どもたちのために使ってほしい」と、寄付の申し出をされました。

 財団では、児童養護施設の子どもたちのために、大切に使わせていただく予定です。

 

 

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 イ・ボミさんは、2015年で、日本ツアー参戦5年となります。「賞金女王を目指します」と話されていました。 

 ありがとうございました。

 

 

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 当財団は、東日本大震災復興支援活動をしている10団体に助成を行っていますが、そのうちのひとつ、「NPO法人省エネルギー総合研究所」(さいたま市、中村保義代表)から、岩手県大槌町の「吉里吉里復活の薪・薪割り活動」の実施報告が届きました。

 井上ひさしさんの小説のモデルになった吉里吉里地区は、震災で大きな被害にあいましたが、津波被害にあった家屋の瓦礫廃材を薪にして販売し、被災者の方々に役立てられました。

 薪割りが復興のシンボルとなり、今ではその技術を活かして、津波でやられた森林の樹木を伐採する仕事をしています。

 

 

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  事業結果報告

  2011年の津波災害以降、当団体は岩手県(遠野支所)から支援依頼を受けて、岩手県大槌町吉里吉里地区の支援活動を行っています。

  吉里吉里の瓦礫廃材を利用した「復活の薪プロジェクト」を進める活動に積極的に参加。

  初年度は、大量の廃材から薪を作るため、首都圏在住の人たちに、薪割り作業ボランティアを呼びかけました。

  多くの参加者があり、プロジェクトに貢献してきたと自負しています。

 

 

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  ところが、本年度で3年目になり、支援ボランティアが少なくなりました。

  これからも支援していただけるよう、5月のゴールデンウィークに「復活の薪の薪割り体験ツワー」を企画開催しました。

  深夜バスに乗って、12名の方が参加してくれました。

  また、10月に開催された「復活の薪まつり」の支援を行うために活動を増やしました。

  一年の感謝祭「復活の薪まつり」は、地元の団体「吉里吉里国」が主催し、吉里吉里地区の人たちに、薪割り体験をしてもらうイベントです。

  当団体はこのイベントのスタッフとしてサポートしました。

  大阪からも参加者がありました。強行スケジュールにもかかわらず参加していただいた方々(8名)に対し、感謝の気持ちでいっぱいです。

 今後、年2回の活動を積極的に継続する上でも、報知社会福祉事業団の助成はやる気を起こさせるものでもありました。

 ありがとうございました。

 

 
  ◇5月の「復活の薪の薪割り体験ツワー」(当団体支援スタッフ4名+一般参加者12名)

  

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 10 月25 日・26 日の「復活の薪まつり」に支援参加。(当団体スタッフ3名+一般参加者8名)

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 これからも、「復活の薪」からスタートした地元の団体「吉里吉里国」のサポートを継続させて行きたいと思います。

 まだまだ復興再建はスタートしたばかりです。

 当団体は東日本大震災で吉里吉里地区との絆ができたことは意義深く、当団体の趣旨と違う活動ですが、NPO としてやはり被災地支援は重要な活動だと、会員一同有意義な社会貢献事業の一環として活動して行くつもりでいます。

 申請内容

NPO法人

省エネルギー総合研究所

中村保義代表

台東区浅草橋(当時)

復活の薪・薪割り活動

5月中旬

大槌町吉里吉里地区

津波災害以来、吉里吉里の支援活動を行ってきた中、地元の瓦礫廃材を利用して「復活の薪プロジェクト」を進める活動に参加。薪割りボランティアを首都圏の人に呼びかけ派遣してきた。3年目になりボランティアも少なくなったので、「薪割り体験ツアー」を開催する

  

ご苦労様でした。

 

 当財団は、東日本大震災復興支援活動をしている10団体に助成を行っていますが、

そのうちのひとつ、「アトリエ遊」(岩手県遠野市、永田日刀美代表)から、

岩手県大槌町、遠野市の仮設住宅での「ビューティ&キャリアアップセミナー」の実施報告が届きました。

 

 

 

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 美容師の集まり「アトリエ遊」の、ヘアービューティボランティアプロジェクトは、次のようないきさつで始まりました。

 東日本大震災により数多くの被災者が、避難所や仮設住宅で過ごしています。

 沿岸部では美容室が津波で流され、店舗がなくなっています。

 美容師という仕事を通じて何ができるかと考え、震災直後に避難所での髪洗いから始めました。 

 

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 さらに、私たち美容業界が復興のためにいちばん出来ることはなにかと考え、

 被災地でヘアーカットやメイクもしてあげようということなり、支援団体を設立しました。

 

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 毎月一回、美容室の休日の火曜日を活動日としています。

 

 2014年は5月から毎月1回、遠野市内の仮設住宅や大槌町内の被災された地域の仮設住宅を訪問。

 被災された方々へ笑顔を届けるために活動として、喜ばれていることを実感して満足しています。

 特にお年寄りの方々にとっては、髪をカットしながら会話ができることが一番だと、思います。

 

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 仙台の美容師もかけつけて応援してくれます。七五三や成人式にも大勢の美容師が集まってくれて感謝しています。

 これまで12回活動をしてきましたが、まだまだ仮設住宅に住んでいる方が多く、特にお年寄りなどのために

 これからも定期的に続けていきたいと思います。

 社会福祉事業団からのご支援がなければ、本年度の活動は継続してできなかったと思います。

 ありがとうございました!

 

 Atorie1_2  ヘアービューティーボランティア「アトリエ遊」に参加した美容師のみさなん

  

 ご苦労様でした。

 申請内容

アトリエ遊

 

永田日刀美代表

 岩手県遠野市

大槌の若者の夢を応援するビューティ&キャリアアップセミナー

 8月か1,3月

大槌町に居住する学生、若者(10-30代)、学業のため他へ移住の若者に、就労、就職、受験の面接に役立つトータルビューティーコーディネートを施術、指導する。ヘッドスパでも姿勢矯正、健康維持、身体メンテナンス等。笑顔を引き出し、困難に負けない心と体の作り方等、話しながら働くということ、夢を持つ大切さを伝える

 当財団は、東日本大震災復興支援活動をしている10団体に助成を行っていますが、

そのうちのひとつ、山田町サーモンプロジェクト(岩手県下閉伊郡山田町、武藤恵美子代表)から、

岩手県山田町学習支援活動「まぎど学習塾」の実施報告が届きました。

 

 

 まぎど仮設住宅集会所における学習支援活動

 2012年11月より仮設住宅集会所で毎週土曜日15時30分~16時30分学習支援活動を行っております。

 これまで幼稚園年中から小学6年生までののべ13人の子どもたちが参加。

 講師はプロジェクトの代表の武藤と山田中学校の後輩3名が、交代で担当。

 武藤とほか2名の講師は埼玉県から山田町に通っての活動です。

 

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 13年に講師の一人が亡くなり、本年度の14年は、地元岩手県立宮古短大の3名の学生の方にお手伝いいただきました。

 子どもたちも年齢の近い学生さんとすぐ仲良くなり、楽しそうに学習していました。

 

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 今年度は学習の日常的な目標を立て、「百マス計算」を習慣的に行えるように指導しました。

 毎日1ページずつ取り組むのが理想ですが、実際はある一定の期間内の目標ページを子ども自身で立て、目標到達度を自分で確認させるようにしました。

 

 

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 毎週の学習会に加え、夏休み中の「まぎどサマースクール」(8月10日~15日)と、冬の「ウィンタースクール」(12月28日~30日)を実施しました。

 ふだん狭い仮設住宅で窮屈な思いで暮らしている子どもたちに、冷房の効いた広い集会場で勉強したり、自由時間をすごしてもらうことで、少しでもストレスを和らげられればと企画しました。

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 サマースクールの最終日、子どもたちから「楽しかった」「冬休みもやって下さい」といううれしい声が上がりました。リクエストにこたえてウィンタースクールも開きました。

 

 

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 家を新築して仮設住宅から引っ越してゆくことで、参加する子どもたちは減ってきたことと、講師の手配が難しくなったことで、10月からは毎週土曜日から月1回に変更しましたが、2015年度も引き続き開催します。

 ご苦労様でした。

 百マス計算という学習方法があるのですね。

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E3%81%BE%E3%81%99%E8%A8%88%E7%AE%97

 

 

申請内容

山田町サーモンプロジェクト

 武藤恵美子代表

 岩手県山田町

まぎと学習室

 継続中

毎週土

山田町まぎど仮設住宅集会所

12年11月より山田町の仮設住宅の子どもたちに、勉強する環境と機会を作る学習支援活動をスタートした。当初3人が今は11人に。目的は子どもたちの居場所作り、そして自分の夢と志を高く持ち、グローバルに生きる術を学ぶ機会を与えること。毎土曜午後3時半から1時間。講師3人は山田町出身。2人は東京から月1参加している