復興支援助成の山田町「まぎど学習塾」からの報告

 当財団は、東日本大震災復興支援活動をしている10団体に助成を行っていますが、

そのうちのひとつ、山田町サーモンプロジェクト(岩手県下閉伊郡山田町、武藤恵美子代表)から、

岩手県山田町学習支援活動「まぎど学習塾」の実施報告が届きました。

 

 

 まぎど仮設住宅集会所における学習支援活動

 2012年11月より仮設住宅集会所で毎週土曜日15時30分~16時30分学習支援活動を行っております。

 これまで幼稚園年中から小学6年生までののべ13人の子どもたちが参加。

 講師はプロジェクトの代表の武藤と山田中学校の後輩3名が、交代で担当。

 武藤とほか2名の講師は埼玉県から山田町に通っての活動です。

 

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 13年に講師の一人が亡くなり、本年度の14年は、地元岩手県立宮古短大の3名の学生の方にお手伝いいただきました。

 子どもたちも年齢の近い学生さんとすぐ仲良くなり、楽しそうに学習していました。

 

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 今年度は学習の日常的な目標を立て、「百マス計算」を習慣的に行えるように指導しました。

 毎日1ページずつ取り組むのが理想ですが、実際はある一定の期間内の目標ページを子ども自身で立て、目標到達度を自分で確認させるようにしました。

 

 

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 毎週の学習会に加え、夏休み中の「まぎどサマースクール」(8月10日~15日)と、冬の「ウィンタースクール」(12月28日~30日)を実施しました。

 ふだん狭い仮設住宅で窮屈な思いで暮らしている子どもたちに、冷房の効いた広い集会場で勉強したり、自由時間をすごしてもらうことで、少しでもストレスを和らげられればと企画しました。

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 サマースクールの最終日、子どもたちから「楽しかった」「冬休みもやって下さい」といううれしい声が上がりました。リクエストにこたえてウィンタースクールも開きました。

 

 

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 家を新築して仮設住宅から引っ越してゆくことで、参加する子どもたちは減ってきたことと、講師の手配が難しくなったことで、10月からは毎週土曜日から月1回に変更しましたが、2015年度も引き続き開催します。

 ご苦労様でした。

 百マス計算という学習方法があるのですね。

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E3%81%BE%E3%81%99%E8%A8%88%E7%AE%97

 

 

申請内容

山田町サーモンプロジェクト

 武藤恵美子代表

 岩手県山田町

まぎと学習室

 継続中

毎週土

山田町まぎど仮設住宅集会所

12年11月より山田町の仮設住宅の子どもたちに、勉強する環境と機会を作る学習支援活動をスタートした。当初3人が今は11人に。目的は子どもたちの居場所作り、そして自分の夢と志を高く持ち、グローバルに生きる術を学ぶ機会を与えること。毎土曜午後3時半から1時間。講師3人は山田町出身。2人は東京から月1参加している