施設の皆さんに鑑賞していただいた9月の舞踊華扇会には、目の不自由な方も招待しました。

 財団には、今も多くの便りが届いていますが、

 目の不自由な方からの手紙が届いていますので、紹介させて戴きます。

 

 台東区にある盲人ホームの、65歳の弱視の方は、

 夜の部の鑑賞に来られて、昼の部最後の演目「傾城道成寺」からご覧になられたそうです。

 

「緞帳が上がった途端、絢爛豪華な舞台に、『ワァ、素晴らしい』。花道に中村虎治さんが

現れ、その至芸のとりこになってしまいました。それから5時間ばかりがあっという間でした。

中でも人間国宝の西川扇蔵氏の西行は圧巻でした(演目は時雨西行)。

だまって立っているだけでも存在感があり、やはり極められた人は違うと思いました」

 

 中野区の盲人自立センターの方からは、代筆で以下のような便りが届きました。

 

「初めて長唄を聞きました。筝曲もよかった。歌舞伎のような感覚で聞きました。

日本の文化、古典芸能に触れた気がしました。

特に鼓の音色がよかった。また、機会があれば聞いてみたいと思いました」

 

 日本舞踊の最高峰の催しの「舞踊華扇会」には、堅田喜三久さんら、

囃方の人間国宝をはじめ一流の方が出演しているため、邦楽だけでも

十分楽しめます。

  目の不自由な方にも、伝統芸能を堪能していただけたようで安心しました。

 

 

 

 

 

 

 

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  当財団の評議員をつとめる至誠学園の総括学園長の高橋利一さんの著「この子らと生きる」

が、一般の方々に読んでもらうためにこの夏に、販売用に筒井書房から再発行されました。

  立川市の「至誠学園」の歴史を通して、日本の少年保護事業の変遷が伝わる著書です。

 

  100年前の明治末年に、製菓業を経営していた高橋さんのおじいさんが、親のない2人

の少年を救世軍無料宿泊所から預かったことが、少年保護活動の始まりでした。

  震災、戦争、GHQ体制と、大きな試練を経て、1951年、新たに児童養護施設

 「至誠学園」として家庭で暮らせない子供たちを預かって育てる事業が再出発します。

 

  祖父、父母、高橋夫妻に受け継がれた少年保護事業は、現代さらに必要性、意義が

 深まっていることも伝わってきます。

  家庭崩壊のため、心に傷を負って入所してくる子供たちが増えているためです。

  父子家庭の子供のために、一時的に預かる施設を作ったり、世の中の流れに

 対応して、苦労していることもわかります。

  海が好きだった養護学校の生徒が、今海上保安庁で重職についていたり、卒業生たちの

 活躍ぶりも書かれています。

 

  私たち、財団がスポーツ支援、招待支援している特別養護学校の今の様子が

うかがえる本です。

 

 参考までに

 定価 1600円+税

 発行所 〒176-0012 練馬区豊玉北3-5-2  筒井書房

                 03-3993-5545

               FAX  3993-7177

  

 

 

 

 

 

9月18日に国立劇場で開かれた、日本舞踊の祭典「舞踊華扇会」。

招待した施設の関係者の方々から、さっそく、便りが届いています。

感想の一部をお伝えしますとー。

江東区の障がい者福祉施設の方からは、

「格調高い舞踊の数々、どれもとても豪華な衣装で素晴らしかったです。

目の保養になりました。おかげさまであっという間に楽しい時間が過ぎ心地よかったです」

 

清瀬市の老人ホームの関係者からは、

「プログラムも多彩で演者も上手なので本当に楽しい一日でした」

 

町田市の支援センターの方からは、

「新鮮で、新しい発見がありました。ほかにも、地唄、長唄、清元、義太夫、常磐津などもあって未知との遭遇で、とても勉強になりました」

「この日のために全ての踊り手さん一人ひとりが血のにじむ稽古をした、努力の結晶だと思い、私たちに感動を見せてくれるのだと痛感しました」

 と熱いメッセージが寄せられています。

伝統芸能の招待をよろこんでいただけたようで、ホッとしております。

出演された日本舞踊の演者の方たちにも、皆さんの思いを届けたいと考えています。

 

Oreijou

  

Kasenkai

  高齢者施設、精神障がい者共同作業所の方に、日本舞踊の世界を楽しんでいただきました。

  9月18日に、東京・隼町の国立劇場で開かれた「第61回舞踊華扇会」に、

 当財団では施設の関係者300人を招待しました。

  日本舞踊のこの会は、61年の歴史を持ち、舞踊家、囃子方と人間国宝が多数出演する

 伝統ある舞踊の会です。

  昼の部に、施設の方々が多く来場したせいか、3階席まで埋め尽くす盛況となりました。

 「こんなに、沢山の方々が見てくれるなかで、踊れてとてもうれしい」と出演者の皆さんも

 楽屋裏で口々に話していました。

  花柳衛彦(もりひこ)さんの「瓢箪」、中村虎治さんの「傾城道成寺」で、

 昼の部を締めましたが、客席も熱気であふれました。

  夜の部は、人間国宝の西川扇蔵さんが、西川としみさんと「時雨西行」で

 至芸を披露しました。

  施設の方々には、初めて国立劇場を訪れる方も多かったようですが、

 きらびやかで、日本情緒たっぷりの伝統芸を十分楽しまれた様子でした。

 

 

 

ご近所の都立港特別支援学校から名刺が届きました。

財団では、支援学校の生徒さんが制作する名刺を使っています。

支援学校では、生徒さんが社会に出てから役立つように、

名刺、家具、編み物などの制作を授業でおこなっています。

副校長の二井さんによりますと、

「生徒がいちばん喜び、励みにしているのは、自分たちが作ったものが、

社会に役立っている、という実感なんです」とおっしゃっていました。

 

Namecard
ぜひ、みなさんもご近所の支援学校に、注文してみてください。

 なお、港特別支援学校制の名刺は、100枚で500円と格安です。

 〒108-0075 港区港南3-9-45 

  東京都立港特別支援学校

   03-3471-9191
   FAX 3471-9195

 

 

 

 

 

 

 

第7回全東京ろう社会人軟式野球大会(主催・全東京ろう社会人軟式野球連盟)が、

8月18日(日)、東京・足立区上沼田東野球場などで、開会しました。

決勝などが予定された8月25日(日)は雨のため中止、11月10日に延期となりました。

本財団は、大会を後援し、前年優勝チームの東京シャロームに、

優勝杯のレプリカを贈呈しました。

 

大会には、東京かしわクラブ、東京カージナルス、東京ライオンズ、東京アスレチックス、東京シャローム、東京ベアーズ、在京千葉BBC、東京トライアンフ110、葛飾デフパワーズ、江戸川房総ファッカーズ、東京パイレーツが参加しています。

 

 

本財団に、支援を希望される大会はご連絡ください。

 https://www.hochi-fukushi.org/main/event/

 

Shoutaisha
本財団の野球観戦招待事業で、夏休みに、多くの施設の児童、入居者がプロ野球を

楽しまれたようです。

9月になって、感想やお礼の便りが届いています。

特別養護施設の小学生、高校生と、初めて野球観戦する方が多かったようです。

財団では、10月の甲子園の試合に、大阪の施設の入居者の方を招待しました。

 

今後、各地の社会福祉協議会の協力を得て、多くの施設の方々が楽しんでいただけるように

進めたいと思っています。

 

 

 

 

Senndai

本財団は8月31日、仙台市・東北大仙台キャンパスで行われた「ランニングクリニック IN 仙台」を後援しました。

 このイベントは、一般財団法人青梅マラソン財団が、本年度青梅マラソンの参加者たちのチャリティーをもとに、実施したもので、昨年に続き2度目です。

 東北の復興を祈って、市民ランナーに元気に走ってもらおうと、カネボウ陸上競技部コーチの高岡寿成さん、入船敏さんが講師として、62人の参加者に、走り方とともに、体操、ストレッチの指導をしました。

 13歳の中学生から65歳まで参加。貴重な、約2時間のレッスンが繰り広げられました。