当財団の評議員をつとめる至誠学園の総括学園長の高橋利一さんの著「この子らと生きる」
が、一般の方々に読んでもらうためにこの夏に、販売用に筒井書房から再発行されました。
立川市の「至誠学園」の歴史を通して、日本の少年保護事業の変遷が伝わる著書です。
100年前の明治末年に、製菓業を経営していた高橋さんのおじいさんが、親のない2人
の少年を救世軍無料宿泊所から預かったことが、少年保護活動の始まりでした。
震災、戦争、GHQ体制と、大きな試練を経て、1951年、新たに児童養護施設
「至誠学園」として家庭で暮らせない子供たちを預かって育てる事業が再出発します。
祖父、父母、高橋夫妻に受け継がれた少年保護事業は、現代さらに必要性、意義が
深まっていることも伝わってきます。
家庭崩壊のため、心に傷を負って入所してくる子供たちが増えているためです。
父子家庭の子供のために、一時的に預かる施設を作ったり、世の中の流れに
対応して、苦労していることもわかります。
海が好きだった養護学校の生徒が、今海上保安庁で重職についていたり、卒業生たちの
活躍ぶりも書かれています。
私たち、財団がスポーツ支援、招待支援している特別養護学校の今の様子が
うかがえる本です。
参考までに
定価 1600円+税
発行所 〒176-0012 練馬区豊玉北3-5-2 筒井書房
03-3993-5545
FAX 3993-7177
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