当財団は、東日本大震災復興支援活動をしている10団体に助成を行っていますが、そのうちのひとつ、「NPO法人省エネルギー総合研究所」(さいたま市、中村保義代表)から、岩手県大槌町の「吉里吉里復活の薪・薪割り活動」の実施報告が届きました。
井上ひさしさんの小説のモデルになった吉里吉里地区は、震災で大きな被害にあいましたが、津波被害にあった家屋の瓦礫廃材を薪にして販売し、被災者の方々に役立てられました。
薪割りが復興のシンボルとなり、今ではその技術を活かして、津波でやられた森林の樹木を伐採する仕事をしています。
事業結果報告
2011年の津波災害以降、当団体は岩手県(遠野支所)から支援依頼を受けて、岩手県大槌町吉里吉里地区の支援活動を行っています。
吉里吉里の瓦礫廃材を利用した「復活の薪プロジェクト」を進める活動に積極的に参加。
初年度は、大量の廃材から薪を作るため、首都圏在住の人たちに、薪割り作業ボランティアを呼びかけました。
多くの参加者があり、プロジェクトに貢献してきたと自負しています。
ところが、本年度で3年目になり、支援ボランティアが少なくなりました。
これからも支援していただけるよう、5月のゴールデンウィークに「復活の薪の薪割り体験ツワー」を企画開催しました。
深夜バスに乗って、12名の方が参加してくれました。
また、10月に開催された「復活の薪まつり」の支援を行うために活動を増やしました。
一年の感謝祭「復活の薪まつり」は、地元の団体「吉里吉里国」が主催し、吉里吉里地区の人たちに、薪割り体験をしてもらうイベントです。
当団体はこのイベントのスタッフとしてサポートしました。
大阪からも参加者がありました。強行スケジュールにもかかわらず参加していただいた方々(8名)に対し、感謝の気持ちでいっぱいです。
今後、年2回の活動を積極的に継続する上でも、報知社会福祉事業団の助成はやる気を起こさせるものでもありました。
ありがとうございました。
◇5月の「復活の薪の薪割り体験ツワー」(当団体支援スタッフ4名+一般参加者12名)
10 月25 日・26 日の「復活の薪まつり」に支援参加。(当団体スタッフ3名+一般参加者8名)
これからも、「復活の薪」からスタートした地元の団体「吉里吉里国」のサポートを継続させて行きたいと思います。
まだまだ復興再建はスタートしたばかりです。
当団体は東日本大震災で吉里吉里地区との絆ができたことは意義深く、当団体の趣旨と違う活動ですが、NPO としてやはり被災地支援は重要な活動だと、会員一同有意義な社会貢献事業の一環として活動して行くつもりでいます。
申請内容
NPO法人 省エネルギー総合研究所 中村保義代表 台東区浅草橋(当時) |
復活の薪・薪割り活動 5月中旬 大槌町吉里吉里地区 |
津波災害以来、吉里吉里の支援活動を行ってきた中、地元の瓦礫廃材を利用して「復活の薪プロジェクト」を進める活動に参加。薪割りボランティアを首都圏の人に呼びかけ派遣してきた。3年目になりボランティアも少なくなったので、「薪割り体験ツアー」を開催する |
ご苦労様でした。