大盛況だった藤間流大会

財団では、6月26日と27日に歌舞伎座で開催された日本舞踊「藤間流大会」に、高齢者施設、障がい者施設の利用者など40名を招待しました。

 

演劇ジャーナリスト・大島幸久さんが、公演の模様を伝える文章を寄稿してくれましたので、紹介いたします。

 ≪東京・銀座の歌舞伎座で6月26、27日に開催された家元派藤間流の「藤間流大会」は8年ぶりの大会であり、我が国の日本舞踊界で三大流派の一つとされる大流派が総力を挙げ、また、先々代家元(歌舞伎俳優の二世尾上松緑)の二十七回忌に当たることも加わり、大盛況の舞踊会でした。

 2日間で四十五演目、出演者約200人。家元藤間勘右衛門(当代尾上松緑)を筆頭に藤太郎、勢三、勘左ら舞踊界の名手を始め、ゲストに吾妻徳穂も出演。一般桟敷席、一階席、二階席の指定席は満席。

 今回招待された三階の自由席は2日間の昼夜4公演はそれぞれおよそ6割が埋まっていました。指定席でないため比較的自由に席を選べるため、楽なスペースの中で鑑賞できたと思われます。2日間の各回とも演目が多彩で華やかだったため十分に楽しまれたのではないでしょうか。

 和服で着飾った女性客が歌舞伎の公演よりはるかに多く目立った舞踊会らしい雰囲気が一階から三階まで見られました。

 日本の歌舞伎の殿堂での鑑賞は一生に一度は体験したいものです。劇場自体を探索する姿も多く見られました。≫

 

 

 今回、協力いただいた、主催の家元藤間勘右衛門・藤間流事務所、東京善意銀行の皆さん、ありがとうございました。